视频说明
お金で夢は買えても、物理法則は買えなかった
ドバイ発のハイパーカー「デベル・シックスティーン(Devel Sixteen)」に関する客観的な事実と現在の評価について、動画本編では語りきれなかった「スペックと現実のギャップ」を解説します。
2013年の発表当初、12.3リッターV16クワッドターボエンジンを搭載し、「最高出力5000馬力、最高時速500km/h超え」という前代未聞のスペックを掲げて世界中を驚かせたデベル・シックスティーン。しかし、当時の自動車メディアやエンジニアたちからは「冷却やパッケージングの面で物理的に不可能」「単なる資金集めのためのベイパーウェア(実体のない計画)」と冷ややかに見られていました。
そして発表から約10年が経過した近年、ついに顧客への納車が開始され、実際に路上を走る姿も確認されています。しかし、そのボンネットに収まっていたのは伝説のV16エンジンではありませんでした。現実の生産モデル(ベース価格約160万ドル=2億円超)に搭載されているのは、現実的なV8ツインターボエンジンであり、出力も1500〜2000馬力程度に落ち着いています(これでも十分異常な数値ですが、5000馬力という当初の公約からは程遠いものです)。
なぜV16は実現しなかったのか?その最大の理由は「熱管理の限界」と「5000馬力のトルクに耐えうるトランスミッションが存在しないこと」でした。米国のエンジンビルダーがテストベンチで5000馬力を記録したエンジン単体は実在したものの、それをあの車体に組み込んで安全に走らせることは、現代の自動車工学をもってしても困難だったのです。
結果としてデベル・シックスティーンは、「自動車史に残る壮大な大風呂敷」から「超高額で希少なV8カスタムカー」へと着地しました。公約実現には至りませんでしたが、この異形のデザインを実際に公道へ送り出したドバイの執念だけは、ある意味で評価されるべきなのかもしれません。