影片說明
さすが元F1名門!66年ぶりに破られたニュルの記録
フランスで普及している「VSP(Voiture Sans Permis)」とは、直訳で「免許不要車」を意味する超小型四輪車です。法的に最高出力は8馬力、最高速度は時速45キロに制限されていますが、ヨーロッパの一部地域では14歳から運転免許なしで公道を走れるため、若者や地方の足として広く定着しています。
リジェがこの車でニュルブルクリンクに挑んだ理由は、単なるユーモアではありません。事の発端はフランスのVSP専門誌のジャーナリストが持ち込んだ突飛な企画でした。リジェ側もこれに意気投合し、自社の新型0.5リッターディーゼルエンジン「Revo D+」のローンチを記念すると同時に、VSPに対する退屈なイメージを覆すための公式プロジェクトとして採用したのです。
彼らの本気度は準備の段階から際立っていました。テストを担うジャーナリストたちは、パリからドイツのサーキットまでの約500キロをJS50で自走しています。しかも途中で一度も給油することなく、リッター約33キロという驚異的な実燃費とエンジンの耐久性を証明してから現地入りしました。
さらにサーキットでのアタックも本格的です。ニュルブルクリンクの一般走行枠は時速130キロ以上出せる車しか走れない規定があるため、リジェはコースを完全に貸し切りました。小さな車体にナンカン製のセミスリックタイヤを装着し、ドイツの公証人まで呼んでタイムを厳密に公式認定させるという徹底ぶりでした。最高時速45キロの車で、アップダウンの激しい過酷なコースをほぼノーブレーキの全開で走り続けるという、名門メーカーによる大真面目な技術的証明だったわけです。